恋のはじまり<by しゅおん>
(注)歌詞でありません。 曲の解釈を、勝手に解釈したものです。
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はっきりと思い出せない人は君だけ。君の声とか、その目の感じなんかも、思い出そうとがんばってもはっきりしない。
思い出したいと思う人は君だけ。君を見ても、まぶしくて、ぼやけたやさしい光みたいにぼんやりとしか見えない。
それは恋をしはじめたから。ぼやけた光の君が、暗かった僕の心を明るくした。
君とばったり会うと、まるで時間が止まったみたいに息が詰まったりする。それも恋がはじまったから。
誰かのことを好きになっただけでこんな風になっちゃう人間はおかしな生きもの。
明日はきっと晴れるだろう!なんて、妙に前向きになっちゃってる俺も確実に、そんなおかしな生きものの一人。
新しく見つけたこの感情は、どんどん大きく広がっていく。
虫の合唱が、一部が鳴き始めて周りもつられて鳴き始めるみたいに、
俺の中ではじめは小さなものだったこの感情も、今じゃ心の大半を占めつつある。
それも、マネできそうにないくらいの、複雑で速いリズムで。
夜、なんとなく外を眺めてぼんやりしてみたくなる。そんなとき、遠くからやってきた夜風は優しく、俺の背中を撫でていく。
そんなことをするのも恋をしはじめたから。心の闇が終わったから。
普段、なんとも思わず通り過ぎてた花屋さんをのぞいちゃったりして。
そんな風に、らしくないことをしちゃうのも、恋をしはじめたから。
こんな風になるなんて、本当に人はおかしな生きもの。すべてのものがいつもと違ってみえる。
そして今日もまた、思う。明日もきっと晴れるだろう。
ふとした瞬間浮かんではすぐに消えていく君のイメージが、俺の心を強く揺さぶる。
それは恋のはじまり。そして心の闇の終わり。
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