ロビンソン<by
キシリッシュ>
(注)歌詞でありません。 曲の解釈を、勝手に解釈したものです。
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君のいない新しい季節は、なんだかひどく切ない。
君とよく河原を散歩したことを思い出す。
日差しがとてもまぶしいから、君は目を細くして、しかめつらみたいになってた。
河原で二人で聞きあうために用意したお互いのお薦めの音楽、
君に楽しんで聞いてもらうために準備した話だってたくさんあったな。
今は一人で河原を歩いてる。
君が隣にいることを想像して、昔のことを思い出しながら歩いてみた。
なるべく精確に、詳細に思い描いた。
僕の頭が作り上げた、誰にも干渉されない君と僕の二人だけの場所。
せめてこの場所だけでも、絶対に君の手を離さないように。
でも、こんなことばかりを考えてばかりじゃいけないな。
この場所を壊すことは僕にはできないから、空に放り投げて、
誰の目にも触れない宇宙のどこかに流してしまおう。
道に捨てられているように見える野良猫が、君とダブって見えた。
どんな状況でも、一人でも、なんとか生きようとしている様が似ているんだろうな。
急に愛おしく思われて、とりあえず猫を頬ずりしてみた。
猫は嫌がっていたけれど。
いつも通る交差点の窓、顔を上げて改めて見直した。
こんなに薄汚れているとは思わなかったな。
君といたときは大体正面か横を向いていたから上には気がつかなかったよ。
ああ、お月さんも僕のことを見ている。
夢で君に逢えたらと思っていたら、本当に夢に出てきたことがある。
夢の中の君はとても驚いていたっけ。
そろそろ、こんな思いは空に放り投げて、お互いの新しい人生を踏み出そう。
僕の頭が作り上げた、誰にも干渉されない君と僕の二人だけの場所。
せめてこの場所だけでも、絶対に君の手を離さないように。
現実には君の手を離してしまったから。
でも、こんなことばかりを考えてばかりじゃいけないな。
この場所を壊してしまうのは嫌だから、空に放り投げて、
誰の目にも触れない宇宙のどこかに流してしまおう。
宇宙のどこか遠いところへ。
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