涙がキラリ☆<by
ほたる>
(注)歌詞でありません。 曲の解釈を、勝手に解釈したものです。
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コウモリが飛び始める夕暮れ。
そんな時間帯に目覚めた。
僕は死んでた。
何故か冷静な頭で、君のことを考えてた。
今から会いにいきたい。
ねぇ、もしもまだ、少しでも僕の存在を感じているなら…鍵を開けておいて。
そっと、連れだしてあげるから。
君はもう、眠っていた。
涙のあとを残して。
今日は一晩中、君の側にいるよ。
弱い僕だけど…君の記憶に、ずっと存在し続けたいんだ。
僕の瞳から、涙がこぼれた。
これは、君と同じ意味の涙だね。
愛する人と離れ離れになった、悲しい涙。
もし僕が幽霊なんかじゃなく、天使だったなら…。
君と触れることも、できたかもしれなかったのに。
二人で見た星空が思い出される。
永遠に、ああしていたかった…。
切なくて、胸が苦しくなった。
あのときの小さな星の光は、二人の心にずっと残るだろう。
次の日は、一緒に行く約束をしてた、夏祭りだった。
君は浴衣を着て、一人で出かけていった。
僕も一緒に、家を出た。
浴衣がすごく似合っていた。
夏の景色が君と重なったとき、すごくときめいた。
心臓なんて、もう動いているかもわからないのに。
恋のドキドキだった。
君は人気のない神社の境内に座り、ぼんやりと遠くを見つめた。
僕らは二人で、ただ懐かしいだけの思い出を振り返った。
ほら、初めてのデートも、初めてのキスも、こんなに鮮明に覚えてるよ。
なのに、いつしかそれは幻のように、曖昧なものに変わってゆく…
また涙が流れた。君も泣いていた。
君を抱き締めたい。
南風が吹けば、それと一緒に君に触れられるのに…。
僕は、ただでさえ消えかけていた自分の体が本当に消えていくのを感じた。
もうお別れか…。
せめて、あと少し。
二度戻らないこの瞬間を、心に焼き付けるまで。
最後の涙が流れた。
「さよなら」
もしも僕が天使だったら、この言葉も伝えられたのに。
空を見上げると、いつか見たような星空が浮かんでいた。
君も空を見上げた。
君の頬の涙が、流れ星に光った。
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