稲穂<by
うおさと>
(注)歌詞でありません。 曲の解釈を、勝手に解釈したものです。
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ここがぼくのだいじな場所。
大切なモノはいつだって、
ここに持ってくるんだ。
なんだかたまらなくなって、
向かい風に走り出す。
赤く長く伸びる影だけがついてきた。
叶うはずもないようなキミとの日々を
バカみたいに夢見てはため息を吐きだす。
人の気も知らないでキミは、
今日もまたぼくに笑いかけてくる。
それがなんだかとてもくやしい。苦しい。
なのに今も、頭に浮かぶのはキミのことばかり。
キミに対するこんな気持ちに、二度目はない。絶対に。
確かなモノなど一つもないこの世界で、たった一つの確信。
だからもうこれ以上、この想いを隠し続けることなんてできそうもない。
けれど臆病なぼくは、打ち明けるコトも気軽になんて出来ず、
そんなこと考えただけで身体はカチンコチンだし、ノドだってカラカラだ。
これでもまだ否定するつもりかい?
ぼくのこの胸の痛みを。そのワケを。
たわいのない道化の寸劇、それでもいいよ。
キミと一緒にいられなくなるよりは、さ。
ぼくはキミと一緒に真っ赤な夕陽を眺めるんだ。
でも、目を開けてみたらキミはやっぱりいなかった。
ぼくの隣には。
自分の心のそのままにがむしゃらになれるほど、
強くも弱くもなれないけれど、
キミを目にするそのたびに、何度も思い知らされてるんだ。
ぼくが大切にしてるすべてのものを知ってもらいたい。
たとえばいつか見た空の高さ。
それに触れたキミが、共感を示してくれたとしたら、
それはどんなにかステキなことだろうか。
でも、ふと気がついて幸せな想像は終わる。
現実を思い知らされたぼくはなんだか泣きたくなった。
醒めない夢に溺れてしまえればいいのに。そう呟いて。
秋の空はとてもやさしいけれど、
それならどうかして、キミをここに連れてきてくれればいいのに。
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