正夢<by あつこ>
(注)歌詞でありません。 曲の解釈を、勝手に解釈したものです。
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寝
寝ぐせを直す時間はない、服も適当で良い
今は・・・8時50分、彼女は9時に発つと言っていた
今なら、まだ間に合うかもしれない
今朝の夢の君が僕に微笑みかける、
彼女の握った手のぬくもりがまだあたたかい。まだ、僕の中で君が居る
上着も着ないで出た外はやっぱり風が冷たいけど
そんなこと気にしているヒマは無い、
駅への近道、商店街を駆けて行く
『届くはず無い』そんな事は知っている。でもやっぱり
彼女が行く前に言いたい。。。
彼女が父親の仕事の都合でこの町を去る、と知ったのは昨日。
彼女がホームルームの時に先生に呼ばれて教壇の前に立ちみんなに向けて
「みんなと別れてしまうのは悲しいけど…みんなの事は忘れません。」
次はなんて言ってたっけ?クラスの女子が泣きながら「手紙書くね」とか
ありきたりな言葉を彼女にかけていたのは覚えている
知らなかったよ、転校なんて。
なんでもっと早く言ってくれなかったの?
そんなこと考えて休み時間中ボーっとしていたら友達が僕の机の前まで来て
「アイツ、転校だってなぁ・・・やっぱりお前、知ってたんだろ?
なんで言ってくれなかったんだよー」
僕は少しうつむいて「いや、、、知らなかったよ。今、知った」と言うと友達は
「ウソ!?だってあんなに仲良かったのに??」
ハハ、と僕は薄く笑って授業に取り組んだ。
ダメだ、集中出来ない。 今年は受験なんだからちゃんと授業だけでも・・・
と思っても集中出来ない。
彼女の方を見てしまう。
そうだ、さっき言われたように俺たちは仲が良かった
なんでかは別に今は、言わないけれど
2週間くらいまえ?に些細な事でケンカをしていた
俺らはケンカはしょっちゅうみたいな感じで
2人ともちっぽけな意地張り合いでなんだかんだ仲直りしていた
僕は彼女に何も言わないまま別れてしまうの?
・・・・・
正夢であればいい、あの夢で感じた手のぬくもりとか
笑顔とか、髪の毛の匂いとか、みんな正夢であればいい。
だから、僕は走るよ、君に会いに。
会ったら何を言おう?まずは「好きです」?
そんな事より笑って欲しい
涙より彼女の笑顔が見たい
いっぱいケンカもしたけど幸せなこともいっぱいあったんだよ、覚えてる?
バカみたいな話で盛り上がったりして僕は幸せだった。
あの幸せをもう一度感じたい
まともじゃないのはずっと前から分かっていた
傷つけあってそれでも求め合って、なんてばかな生き物なんだろう。
あの日もちょっとした事で八つ当たりでケンカ。
謝るチャンスも優しい言葉も見つからなくって。
それでも良いやと投げ出して、本当はずっとそのことばかり考えている
デタラメのダイヤルでも良いから回してホントの気持ちを伝えるフリをして
「友達」の壁通り抜けたいんだよ
正夢であれば良い、だから僕は駅までの道を走るよ。
君と会ったら本当の気持ちを隠さないで言ってみよう
両思いだといいな、そんな薄っぺらい希望だけで走り続ける
早く、早く!!彼女との幸せの旅路へ向かって走る
どうか正夢であってくれ、君と会ったら何て言おう、何を話せばいいの?
今までの小さな幸せを繋ぎあわせて僕等、もっと分かち合えると良い。
ずっとまともじゃないのはわかっていたつもり。
僕は走る、君に会いに。思いを伝えに
この思いを伝えたら君も笑って「私も。」と言ってくれると良いな。。。
君とキラキラ輝く方へ登っていく
もう一度、キラキラ輝かせたい
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