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8823<by あつこ>

(注)歌詞でありません。 曲の解釈を、勝手に解釈したものです。
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隣の部屋の彼女と過ごした日々は、僕は忘れやしない。
あんまり思い出すと切なくなるから
内ポケットに入るだけ持って帰ろう。

他のアパートの住人は僕の隣の部屋へ
近づかないほうが良い、とか
何も無いから気にするな、って言ってたけど
そう言われたらやっぱり気になる。

部屋を開けたらそこに居たのは
虚ろな表情で空を見ている女の子。
僕は一瞬で彼女の事が気に入ったんだぁ。
彼女は部屋に出ることは一度も無く、
いつも部屋で一人で空を見たり、本を読んだり、空想したり。
まるで閉じ込められているみたいに。

あんまり彼女が部屋にこもり切りなもんで
かわいそうで、外に出してやりたくて
『愛』とか『絶望』とかそんなもんは超えて
ダッシュで君の部屋の扉を開けて、ハヤブサのように君を外へと連れ出す。
彼女を、僕なら自由にしてやれると思うよ。

僕と彼女、この町をがむしゃらに回る。
彼女は不思議そうな顔をして一緒にトボトボ歩く。
歩き続けたら僕ら2人の
夢の国とか、ありそうな気がして。

彼女がやっと一言喋ったと思ったら
『勝手に外に出られたら。。。。怒られる。。帰りたい』
とな泣きそうな顔で僕を見て
彼女を幸せにするため部屋を出したら
僕が彼女を不幸にしてしまったみたぃ。

『もっと他の方法で彼女を幸せにすることに出来ないの?』
って風が言いたげにそよぐけど
他のことは思い浮かばないよ。。。
僕ら2人でガンダーラみたいなトコへ行くつもりだったけど
もう思い浮かばないよ。。

そして僕は考えた。
必死になって彼女を幸せにする方法を。
思い浮かんで、歩いた先は
隣の彼女の部屋。

やっぱり僕に出来るのはこれだけだ。
違うかもだけど、そう思って
大荷物を背負って歩き着いた先は
やっぱり隣の彼女の部屋。

君の幸せを僕は願うよ。
あの日、『帰りたい』と泣きそうな目で僕に訴えた
君を信じるよ。
君は。。。抜け出したいんじゃなかったんだね。
ハヤブサのように逃げて、逃げて、逃げついた場所に
幸せなんかないんだね。

君は小さな部屋の中で輝いている星を観察することが
幸せだったのかな?
価値観は人それぞれ違うから僕にはわからない。
大好きな女の子を忘れる僕を人はクズと言うかもしれない。
でも僕は君のもとを去るよ。
今度こそ、ハヤブサみたいに、さ。


君の幸せを僕は心から願うよ。
だから振り向かないで、君を忘れて生きる事にする。
間違ってるかもしれないけど、
僕は部屋で本を読んだりしている君もとても好きだったんだ。
君の幸せを僕は本気で祈るよ。
だから僕は去ることにする。
君を自由に出来るのは僕だったんだ。
僕が去ることで君は幸せなら、笑ってくれるなら。
それを君が、『幸せ』と言うのなら。。。
僕が去ることで君の『自由』が生まれるとするのなら。。。

僕は今日ここを去るよ。
君に見られない様に
ハヤブサのようなスピードで。







あつこさんからの投稿です。
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