ババロア<by なおと>
(注)歌詞でありません。 曲の解釈を、勝手に解釈したものです。
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そんなことを言って、ただ俺は死にたいだけなのかもしれない。君のところに行きたいだけなのかもしれない。
俺は探す。今にも消えそうな手がかりを手繰り寄せて、綱渡りのように危なっかしく揺れながら、それでも俺は君を連れ戻す旅を続ける。
君と過ごしたあの楽しく儚い時間は、まだ壊れていない。だからまだ間に合う。だから、だから、もう少しだけ、待っていて。
今はもう死んでしまった君を、必ず生き返らせるから。
或いはそれは「彼女の死を嘆いている自分」を憐れんでほしいだけなのかもしれない。
それでも構わない。彼女が帰ってきてくれるなら。
どんなに不様でもいい。彼女がそばにいてくれるのなら。
どんなに不様でもいい。彼女が笑っていてくれるのなら。
君を天国から連れて帰るよ。
かつて彼女の死に引きこもってしまったことも、今では過去だ。
今はただひたすら、彼女を天国から連れ戻す術を追い求めているよ。
闇の中でさえ這い回る風の声を借りて、君は俺を呼んでいるんだろう?
君を連れ戻すその時まで、俺は死者を生き返らせるなんて虚像を決して捨てはない。
君が死んだあの日から、君の声が止まないんだ。
白い花のように佇む君の姿が、瞼に焼き付いて離れないんだ。
君といたあの日々があれば、俺は飛べるだろう?
まるで不様な飛び方でもいい。
君に会いに行くよ。
君と過ごした日々を、天国までも宇宙までも飛べる翼に変えて。
俺は君のところまで飛んでいく。
重力を振り払い、虚像を突き抜け、真理さえも飛び越えて、その向こうにいる君のところまで。
不様でもいい。君に会いに行く。
不様でもいい。君に会いたい。
不様でもいいから、君に会いたかった。
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