緑茶の成分「テアニン」とは?
アミノ酸の「テアニン(別名:γ-エチルアミノ-L-グルタミン酸)」には、リラックス効果があると言われています。
人がリラックスしているかどうかを測る目安のひとつに脳波があります。リラックスしている状態で出る脳波がα波です。
テアニンを摂取していない時には脳波に目立った変化が見られないのに対し、テアニンを摂取した時、脳の広範囲でα波が増大しているのが測定されました。
テアニンとは、お茶に含まれるアミノ酸の50%~60%を占めているお茶特有の成分です。
緑茶には、「玉露」「かぶせ茶」「煎茶」等がありますが、その中でも「玉露」は、テアニン含有量が多いことで知られています。その次に多いのが「かぶせ茶」です。この理由は、茶葉の育成方法にあります。
お茶は、根っこから養分を吸って、根でテアニンを作ります。
そのテアニンは、茎を通って葉に運ばれ光を受けて光合成をします。その時テアニンはカテキンに変化します。 玉露は、収穫する1ヶ月程度前に黒い覆いをかけて、日光を遮断します。
黒い覆いをすると光合成が抑制され、テアニンからカテキンへの変化が遅くなり、その結果、葉のテアニンの量が増えます。
そのため、黒い覆いをすると味が「まろやかな旨みを持った味」になります。
その日光の遮断を1~2週間としたものが、かぶせ茶と呼ばれています。
テアニン含有量 : 玉露>かぶせ茶>煎茶
カテキン含有量 : 煎茶>かぶせ茶>玉露