回復食とは
ファスティングの回復食とは、ファスティングを終えた後の食事のことです。
一般的には、ファスティングした期間と同じだけ回復食の期間とした方が良いとされています。
3日間ファスティングしたなら回復食は3日間、5日間なら5日間といった具合です。
回復食の1日目は軽いもの、2日目からは徐々に量を増やしたり、メニューのバリエーションを変えたりと工夫も必要です。
ファスティングでプチ断食を終えた後の食事の摂り方を間違えると、せっかくのファスティングが効果半減です。
ダイエット目的なあらリバウンドしないように。体質改善目的なら元の体質に戻らないようにするための回復食マニュアルです。
王道は「お粥」「豆腐と大根の味噌汁」「漬物」
回復食の王道は、お粥、味噌汁、漬物です。
主食のない和食ですね。
お粥は普通のお粥で大丈夫です。よくお粥の上澄みである重湯を勧める方もいますが、そこまで神経質になる必要はないと思います。
重湯を勧める理由は、胃への負担を少なくすることを目的としていますが、水だけの断食と違って、毎日500kcal程度はジュースなどで摂っているので、重湯でもいいですが、お粥でも大丈夫です。
味噌汁の具を豆腐と大根にすることで、豆腐の良質なたんぱく質と、大根の豊富な食物繊維を摂ります。
漬物は、たくあんや梅干しなど、昔ながらのものが良いでしょう。漬物には良質な植物性乳酸菌がたくさん入っているので、腸内環境の改善に効果があります。ファスティング期間後に善玉菌を活性化させるためにも、良質な乳酸菌の含まれた漬物や味噌汁は、おすすめです。
乳酸菌というと、ヨーグルトやチーズを思い浮かべますが、これらの動物性乳酸菌は、回復食としては不向きなので、回復食期間後に食べるようにしてください。
食べる量は腹6分
また、お粥をいきなり食べると、血糖値の急激な上昇で、インスリンが大量分泌され、その後に一気に低血糖になる事で危険リスクが高まる心配もあるかと思いますが、腹6分くらいの量で食べれば問題ないです。
糖分も断っていたわけではないので、それほど気にする必要はないと思いますが、腹いっぱい食べたら、さすがにリバウンドのきっかけになってしまいます。
今まで酵素ジュース等で過ごしていたので、腹6分のお粥でも かなり満足できると思います。
腹6分で満足できるのも良い成功体験として今後の食生活に役立ちます。
回復食はよく噛む
回復食はよく噛んで食べる事を意識して下さい。
噛む量が増えれば、消化に良いことはもちろん、満腹中枢も刺激して食べ終わった後の満足感も違います。
久しぶりの米の味を、今まで以上に味わって食べてください。
数日間のファスティングで味覚がリセットされて、ただの米も今まで感じなかった甘みを感じるでしょう。そんなチャンスはあまりないですし、回復食期間が過ぎた後も、味わって食べる習慣を身につけるチャンスです。
回復食は肉と魚は避ける
回復食は、肉、魚など動物性たんぱく質を避けるようにしましょう。
肉、魚など動物性たんぱく質を食べる事で胃酸分泌が一気に増える事で胃粘膜の刺激になり、胃の負担が大きいです。
場合によっては、血中のアンモニア量が増加し、肝臓や腎臓の負担が大きくなります。
胃痛になる人もいるかもしれません。回復食としては控えた方が良いです。
ただし、神経質になる必要はなく、少しであれば問題ありません。肉と魚がメインでなければ、例えば、3日目の回復食として、鶏ササミの入ったサラダとかもいいです。