ラクガキ王国 by あんり
(注) 歌詞 でありません。曲の意味を勝手に解釈したものです。
学習プリントで折った冠は案外上出来だった。
前からずっと欲しかったあのマンダリン、黄色いペンで描いてみたら
我ながらかなりリアルに描けたもんだ。
朝が来たら学校に行かなきゃいけないのに 日付が変わったばかりの今、
未だ手をつけてない週末課題を片付ける気はこれっぽちもない。
勉強嫌いだというのに、こんなの誰がやるもんか。
勉強しろとばかり煩い親どもも眠ったことだし
思い切って現実逃避してみよっか。
このちっちゃな車で静まりかえった夜の街を暴走しよう。
君も一緒に来ないかい?自分ワールドへ連れてってあげよう。
朝靄の先にほら、何かが見えるだろう。
あの怪しい感じのボロい王国は俺が建国したのだ。
運動神経良いわけじゃないし、モテるわけでもない。
更に勉強も出来ない俺は何ひとつ優位に立てたことのない馬鹿者だ。
だが毎晩、教科書の隅にあるこの二次元王国に来れば
俺は世界一の大王になれるのさ!
…悲しき劣等生の妄想は続く。
あんりさんからの投稿です。