さらさら by 春葉
(注) 歌詞 でありません。曲の意味を勝手に解釈したものです。
以下、長文ですがこの曲をじっくり感じてみたいと思います。
個人的な解釈ですので、他の人のも知りたいなぁ。
「素直になりたくて言葉を探す
何かあるようで何もなくて
雨の音だけが 部屋をうめていく」
何か伝えたい、分かってもらいたい想いがあるけれど、どうしたらいいか分か
らない。
雨の音だけが聞こえる静かな部屋で、悶々とする。
何かあるようで何もなくて。
言葉にできないかんじが伝わってきます。
「だから眠りにつくまで そばにいて欲しいだけさ
見てない時は自由でいい
まだ続くと信じてる 朝が来るって信じてる
悲しみは忘れないまま」
せめて自分が知っている世界では自分のことを見ていてほしい。
自分が知らないところでは、自由でいいって思うけど、やっぱり思い切れない。
まだ僕らは続いて、また明日も変わらずに朝を迎えたいって思っているけど、
いつか、そうでなくなってしまうのもどこかで分かってる。
見てないときは自由でいい、が秀逸すぎる。
こんな言葉のチョイス、できないよ。
「的外ればかりまた謝って
ゆがんでいることに甘えながら
君の指先の 冷たさを想う」
すれ違っているんじゃなくて、それは自分が変だから、自分がずれてて、もめ
るだけ。
でも、すれ違ってることも、感じてる。
手の暖かさではなく、指先の冷たさを想うって、
すっっと、何か嫌な予感を感じさせるなぁ。
「いつも気にしていたいんだ 永遠なんてないから
少しでも楽しくなって
遠く知らない街から 手紙が届くような
ときめきを作れたらなあ」
いつか、離れてしまうのが分かっているから、少しでも存在を感じていたい。
わくわくすような、楽しい思い出を作っておきたい。
永遠なんてないから。なげやりに、なってますね。
「ゴリゴリ力でつぶされそうで 身体を水に作り変えていく
魚の君を泳がせ 湖へ湖へ」
もうこんな思いをしているのもつらい。
流れる水のように、さらさらと流してしまいたい。
自分だけに包まれて、どこにもいかないようにしてしまいたい。
そうすればずっと一緒なのに。
この曲、「さらさら」という歌詞がでてきませんよね。
ここで、さらさらなんでしょうか。
魚に擬人化。湖へ。うまい。
このままじゃ、海へ出て行ってしまうんだ。
「優しい光が僕らに射して 巧妙な罠を抜け出したんだ
夢オチじゃないお話 100度目の答なら 正解 正解」
やっぱり、いなくなってしまうんだろう。
もう、そういう運命なのかもしれない。
解釈がちょっと怪しいですが、
必死にかくまっていたけど、結局いなくなってしまう、
かぐや姫を迎えに月の都から迎えに来たイメージでしょうか。優しい光。
「眠りにつくまで そばにいて欲しいだけさ
結び目はほどけそうでも」
(繰り返し…)
もうわずかしか繋がっていなくて、今にも、どこかにいってしまいそう。
そんな気持ちが、ひしひしと伝わってきます。
そばにいて、行かないで、じゃなくて、
見てないときは自由でいい。
でも、魚の君を泳がせ湖へ。
いなくなってしまうのはわかっているけど、認めたくない気持ち。
詩の表現、前奏からの美しいアルペジオ、声、すべて調和して、レベルが高い
なぁ。
春葉さんからの投稿です。