スピッツの歌詞解釈のコーナー

夏の魔物 by 白鳥神父


(注) 歌詞 でありません。曲の意味を勝手に解釈したものです。

古いアパートのベランダに立つ君の幻影(まぼろし)を見たよ。
生温い風の中、棚引くシーツが幽霊みたいに。

遠いあの日、魚もいないドブ川を幾つも越えて、二人乗りの自転車で笑い合
った。
だけど君は夏の日、若くして失われた。
悲しみの季節の中で、幽霊でもいいから君に会いたかった━━━━━

激しい夕立も直ぐに開けるさ。
夕陽に長く伸びた影が、雲に覆い隠される頃。
濡れたクモの巣も泣いてるみたいに光ってた。

悲しい思い出なんて忘れてしまえばいいと思った。
だけど、君と似た夏の幻に会いたかった━━━━━

君の最期、君の手を握る僕の祈りは届かなかった。
君と似た夏の幻に会いたかった━━━━━




白鳥神父さんからの投稿です。