スピッツの歌詞解釈のコーナー

ヒバリのこころ by ずぼら


(注) 歌詞 でありません。曲の意味を勝手に解釈したものです。

僕が君と出会ったのは雪も解け始めた冬の終わりだったな。
春が近付き始めた暖かい白い光に照らされながら
あの頃毎日みたいに見てたレンゲ畑。
急に思い出して都会の雑踏の中で
「目をつぶるだけで遠くに行けたらいいのに」
なんて夢みたいなこと思ったりしてさ。

もうお互い縋りあって生きてちゃダメなんだ。
もっと強くならなきゃ。
例えこっちを遠く離れた場所で嫌なことがいっぱいあっても。
遠くで今にも泣き出しそうな君の姿が浮かんで
しっかり抱きしめてあげたいけど出来なくて。
ヒバリみたいに小さな君を思うと涙が出そうだ。

水槽の熱帯魚みたいに誰かの手の中で飼われてるみたいな毎日。
昔の仲間も最初のうちは新しい生活に嫌気がさして
みんなで集まっては昔の話ばかり、現実逃避してたな。
でも結局は今の生活に諦めながらも馴染んでく。
僕も結局水槽に飼われてるみたいな生活から抜け出せなくなってた。
「僕が僕でいられない!!」なんて気がしてたのに。

遠く、あの場所で鳴いている。唄っている。
昔にフラッシュバックさせる澄んだ歌声。
遠く離れても僕の心の中で聞こえ続けてる。
昔みたいにさ、顔じゅういっぱいで僕に微笑んでよ。
後も先も何も考えるのはやめて笑ってよ。
風の吹くままに漂う蝶みたいな君が懐かしい。

もうお互い自立して生きなきゃダメなんだ。
もっと強くならなきゃ。
例え昔描いてた未来とは違っても。
嫌いな大人になっちゃっても。
またヒバリみたいに小さな君を思い出して涙が出そうだ。



ずぼらさんからの投稿です。