日なたの窓に憧れて by ブルー
(注) 歌詞 でありません。曲の意味を勝手に解釈したものです。
初めて「好き」がわかった日から僕の歯車は狂い始めた。
夕暮れの空を眺めながら空想していたのさ。
蜉蝣のように、はかないふたりを。
(蜉蝣は交尾が終わるとまもなく死んでしまうんだってさ)
目が合って気絶しそうだとか、そんな純粋なレベルはすぐに超えてしまったよ。
今、最大の欲望へ向かって行く。
君に触れていたい。
君と結ばれていたい。
日が差し込む窓の下で。
それだけでいい。
もう何もいらない。命さえ。
君の目に映る最後のものが僕でありますように…。
日の差し込む窓にあこがれてたんだ。
悲しい恋の歌を聴きながら今度は夢にえがいてみる。
それは最初で最後の君とのやりとり。
でも世間はそれを邪魔するのさ。
「彼女、もう長くないんだろう?あんまり本気になりすぎるなよ。」
ねぇ、僕が欲しいのは、君が僕を思ってつくうそなんかじゃないよ。
「私、死なないってば。」
君に触れていたい。
君とつながっていたい。
日のあたる窓のそばで。
もうすぐ君は僕のことを忘れてしまう。
遠くへ行ってしまう。
時間はもうない。
―――このままずっとこうしていられたらな…。
ずっとずっと。このまま。ずっと・・・・・。
ああ。やっと叶った。
今、空想じゃなくなってゆく。
ずっとずっと願ってた。
もう絶対に放さない。
言ったろう?
何もいらないって。
命さえ惜しくないって。
君の最後の涙であふれた目に、僕を映していて。
終わりがきたら僕がついていくから…。
(シーケンスが余韻を残しつつピタッと止まるのは、彼女の鼓動が途絶た瞬間を表
していると考えます)
ブルーさんからの投稿です。