愛のことば by たぬき
(注) 歌詞 でありません。曲の意味を勝手に解釈したものです。
「このまま過ごしていても、限られていて見え透いた未来を搾り取って
生きていくだけだよ。じっとしていても敵に殺されるだけ…そんなのヤダ!
こんな日々から一緒に抜け出そうよ」
そうやって僕を誘ってくれた君。でも人間なんて脆くて壊れやすい…。
海の見える崖から、君は飛び降りようとしていた。
誰だって行きたくなかったんだ、本当は。君だって…。
僕は一人で……戦場へ向かった。
昔はただ君とくだらない話をするだけで、心が安らいでいた。
今じゃその思い出が、僕にとって何よりの宝物になっていた。
いつか映画でみた…僕もこんな道を歩かなきゃいけなくなったんだ。
この場所の風に…銃弾が飛び交って、なんだかなまぬるい風が吹いている。
いま煙の中、たくさんの人が溶けている中、
故郷で待っているであろう君に伝えるためのことばを探す。
傷つけあうことも、傷のなめあいも、すべてが包み込まれるような「愛のことば」を…
今日もこの地は晴れている。優しく、青い空。
戦場の空。故郷の空より、なんとなく薄い。
火薬の匂いに包まれた街の光は、脆くて崩れやすい。
希望なんてない。煙の向こうで、うごめいている命も、この地では今は…
いま煙の中、たくさんの人が溶けている中、
故郷で待っているであろう君に伝えるためのことばを探す。
たとえ怪我をしても、もうこれ以上、進めなくたって、
君に届けるための「愛のことば」、探し続けるよ
雲間から光がこぼれる。今の僕には神様にすら見える。
強く抱きしめたら、悲しくなってきて、涙があふれそうになった。
いつか映画でみた…僕もこんな道を歩かなきゃいけなくなったんだ。
この場所の風に…銃弾が飛び交って、なんだかなまぬるい風が吹いている。
いま煙の中、たくさんの人が溶けている中、
故郷で待っているであろう君に伝えるためのことばを探す。
傷つけあうことも、傷のなめあいも、すべてが包み込まれるような「愛のことば」を…
そしてまた、煙の中、溶けてゆく…
たぬきさんからの投稿です。