スピッツの歌詞解釈のコーナー

愛のことば by あんり


(注) 歌詞 でありません。曲の意味を勝手に解釈したものです。

あれから長い年月が経って 僕もすっかり老いぼれたことだ。
昔君と一緒に歩いた道を久々に歩いている。
なまぬるい風を感じると、思い出したくもない光景がよみがえる。

一日でも生きるのに精一杯だったあの頃
少しでも不安を忘れようと君を海へと誘った。
二人でくだらない話をしているだけでとても心安らいだ。
この楽しい時間こそが僕にとって最高の宝物だったのだ。

だが、こうして過ごせる日々ももう長くはなかった。
ある日 突然の閃光で街が全て焼け野原になってしまった。

火の海を泳いで必死に君を探した。
煙に溶けそうになりながら愛する人の名を何度も叫んだ。
君を見つけられたのに、目を覚ましてくれない。
僕ももう限界に近づいてきた。

雲間からかすかに見えるあの光は、僕らを迎えに来たのだろうか。
もっと君と一緒に生きていたい。
動脈が破裂するほど君を強く抱きしめて、そう願い続けたのに…

今日は空がとてもきれいに晴れ渡っている。
あの頃はこうして空を見上げることさえ怖かったのに、
今じゃこんなに平和な世界になったのが嘘のようだよ。
あの青空にいる家族や友、そして君へ。
元気に過ごしていますか。
僕を見守ってくれていますか。



あんりさんからの投稿です。