ロビンソン by ムー
(注) 歌詞 でありません。曲の意味を勝手に解釈したものです。
君がいなくなってからはせつない日々が続いた。
まるで自転車で駆け抜けるかのように、君はあっさりと人生を終わらせた
ね。
そして、僕も君を追うことにしたんだ。
君とはそんなに親しい間柄じゃなかったから、少しの思い出しかなかった
ね。
例えば、君と一緒にレコードを買いに行ったことぐらいしか…
周りからすると、ささいなことかもしれないけれど、僕にとっては大切な思
い出だった。
そんなことを思いながら、君が行ってしまった窓(=太陽)の向こうを見な
がらしかめ面をする。
他の人が見たら、太陽を眩しがってるようにしか見えないだろうな…
好きな人が死んでしまった時に思わず口にする「自分も死んでやる!!」と
いう言葉は
よく見かけるありきたりなセリフだけど、
僕は実際に自殺して君を追いかけることで、作り上げたんだ。
誰も触れない二人だけの国を。
前は離してしまった君の手を今度は決して離さないために。
浮び上がって、空にある窓を抜けた先には明るい世界が待っていて、
僕はそこで君と新しい暮らしを始めていく。
片隅に捨てられてしまった猫は、大切な人を失ったという意味で僕と似てい
る。
猫は飼い主、僕は好きな人という違いはあるけど…
似たもの同士で傷を舐めあうように、無理やりに頬を寄せてみる。
いつもの交差点で見上げた丸い窓(=太陽)は薄汚れていて、
徐々に無くなりつつあるように見える。
今にも閉じようとしているもう一つの窓(=三日月)も、
「早く窓の向こうの世界に行かないと、窓が閉じて二度といけなくなるぞ」
と、僕をせかしているかのようだった。
自殺をして君に会いに行った時、君は驚いていた。
そして僕は君とこの場所で二人で生まれ変わっていくんだ。
誰も触れない二人だけの国で、終わることの無い時間を君と二人で…
浮び上がって、空にある窓を抜けた先には明るい世界が待っていて、
僕はそこで君と新しい暮らしを始めていく。
ムーさんからの投稿です。
主人公の世界観は、
「地球は空という殻に覆われていて、太陽という窓が開いている。
窓の向こう(=宇宙=君が行ってしまったところ)は輝くような世界があっ
て、
そこから窓を通してもれてくる光で地球は明るくなっている」
というものではないかと思います。だから宇宙にも風が吹いているのではな
いかと解釈しました。