スピッツの歌詞解釈のコーナー

ロビンソン by おさだ


(注) 歌詞 でありません。曲の意味を勝手に解釈したものです。

春がめぐってきて、季節が新しくなったのに
僕はなぜか日々を切なく過ごしているんだ
川原の道を自転車で走る君の姿を見た気がして、気づくと追いかけていたよ
君と聞いた思い出の曲と、
君と過ごした日々という、僕にとってあまりに大事すぎて、ささいなことも大
きな事件のように感じるエピソードの数々、そういったものを
なぜか疲れを感じる肩にしょっている気分だ
自分の重い足取りとは裏腹に
世界がやたら眩しく感じて、しかめつらになってしまう

(なぜこんなにせつないのか なんでこんなに疲れているのか
なぜこんなに世界の眩しさがつらいのか
それはここが君のいない世界だからだ)

同じセリフを同じ時に思わず口にするような、以心伝心のようなテレパシーの
ような瞬間が
愛し合っていた僕と君の間には何度も何度もあった
魔法のような力が僕にはあるはずだと思ったので、
その魔法を使って僕は作り上げたよ
誰も触れない、二人だけの国を(つまり、これは妄想の世界だ)

僕が作り上げた、誰も触れない妄想上のこの「ふたりだけの国」では
僕が君の手を離して、離ればなれになることがないようにするよ
僕と君の間にありふれていたあの魔法のような力で、この「国」を現実からと
おく遊離させて
宇宙の風に乗って、宇宙の果てにでも行ってしまおう
君が居ない現実から遠くへ旅立ってしまおう

片隅に捨てられて、弱々しくても生きることをやめずに鳴き声をあげる子猫は
君がいない現実の中で生きられるはずもないのに、死ぬことも出来ない僕に似
ているように感じたので、
僕らはどこか似たもの同士だねということで、抱き上げて頬を寄せてみたりし

(猫は暴れて嫌がったけどね この猫はそんなつもりじゃないみたいだから)
君と何度も通った交差点で 君と見上げたあの丸窓は薄汚れている
必死に生きる猫に似ているなんておこがましかった 僕はどっちかというとあ
の丸窓みたいに薄汚れて曇ったままなのだ 君がいなくなってから
ビルにぎりぎりかかる三日月も、こんなにぼろぼろな僕を見下ろしているみた
いだ

ぼくはあの夢のはしっこで君を待ち伏せている
夢のはしっこは天国に接している ここでなら天国の君が見える
天国のはしっこに来た君も夢のはしっこにいる僕が見えるだろう そして僕を
みつけた君は驚いて瞳をまあるくする
天国の端とと夢の端で僕らはついに出会い、一緒に僕が夢のなかに作った
「国」の十人として生まれ変わるんだ

誰も触れない妄想上のこの「ふたりだけの国」で、命のように終わりが来たり
しないエンドレスの歌を二人でばらまくように歌おう
僕と君の間でかわされていたようなあの魔法の力でこの「国」を現実から遠く
遊離させて
宇宙の風にのって、宇宙の果てにでも行ってしまおう
君がいない現実から遠く旅立ってしまおう

ルララ って、終わらない歌を歌いながら



おさださんからの投稿です。

「交差点〓僕を見てた」はやはりむずかしくてわかりません。
掲示板の自殺説、説得力あって素晴らしいと思います。
私は、彼女の死を現実に受け止められないひとの歌かと感じましたので、妄想
の力で非現実へ旅立つという解釈をしてみました。