フェイクファー by 小瓶
(注) 歌詞 でありません。曲の意味を勝手に解釈したものです。
今まで幾度も恋を重ねてきたけど、君のように柔軟な心を持ったひととは初めてだ。
恋なんで所詮、互いのエゴとエゴの押し付け合いになって終わりを迎える。
だから、構わないと思っていたんだ。君が僕に囁きかける甘酸っぱい言葉の数々が、君
の本心からの言葉じゃないとしても。
僕が君のことを “柔軟なひと” と感じたのは、君も僕と同じで恋に甘い幻想を持ってい
ないにも関わらず、恋の戯れを楽しめる人間だって分かったからなんだ。
憧れと諦め…相反する感情を胸に当てもなく彷徨った果てに君に辿り着いたんだ。
分かり合えやしないってことだけを分かりあっている僕らさ。
だからこそ、何の先の不安も感じる事なくこうして戯れることだけを純粋に楽しめる。
僕らが漂うのは分かり切った偽りに溢れた海さ。
僕ら以外の、世の恋人達はお互いに恋をしているという感覚を楽しみ、些細な出来事に
心を揺らし、そしてふたりの将来を夢見たりするんだろうね。
僕らは…世間が勝手に作り出した恋愛の固定観念の檻、そんな “箱” の外へと行くん
だ。
恋愛の成就とか結婚とか…そういう “目的意識” に毒されていない世界へとね。
柔らかな心を持った君と。
小瓶さんからの投稿です。