猫になりたい by chesl
(注) 歌詞 でありません。曲の意味を勝手に解釈したものです。
灯りもつけずに話し込んでいたら
暗くなったアパートの窓ガラスの外で
僕の大切にしていた星
そう、君と一緒に
空に浮かぶ星が消えたような気がしたんだ
どうしようもなくなった僕は
からまわりしながらも
通りを夢中で駆け抜けて
このままどこかに消えていなくなってしまいたくなった
もし、本当に僕がこの世から消えてなくなってしまうときにも
きっと最後の最後まで君の名前だけを呼ぶはずだよ
ただ広いだけの霊園のそばにたたずんでいる
僕のちっぽけなアパートは
君という輝く星を失って
前よりも薄暗くなってしまったようだ
さっき一緒に話していたのは
僕が作り出した心地よく暖かい幻で
もう君は本当にここにはいないんだね
猫になりたい
もし僕が君の大好きな猫だったら
君の腕の中で
この寂しく辛い夜が過ぎ去るまで
ずっと優しく包んでいてくれるよね
猫になりたい
言葉はとても儚いもので
すぐに消えてしまうものだから
猫になって君をひっかけば
僕がいた証だけは
消えないよね
目をそっと閉じて思い浮かべてみた
僕だけの秘密の逃げ場所は
君がくれたシチリアの浜辺が描かれた絵ハガキと
すごくよく似てたっけな
こうしてまた僕は
君を思い出してしまう
走りつかれても
砂ぼこりにまみれながらでも
それでも歩き続けなくてはならない
この街は季節が移り変わっていくのさえも嫌っている
まるで君を忘れられない僕と同じようだ
この街のような作られた安らぎを捨てて
僕はこのまま歩き続けて
君を忘れなくてはならないのかな
でも今はまだ・・・
猫になりたい
もし君の大好きな猫だったら
君の腕の中でうずくまって
この寂しく辛い夜が過ぎ去るまで
優しく包みこんでいてくれるよね
猫になりたい
言葉はとても儚いもので
いつかは消えてしまうものだから
猫になって君をひっかけば
僕がいた証は
痛みと共に
ずっとずっと消えないよね
そうすれば
君は僕を忘れないはずだよね
だからひっかいてキズつけてあげるよ
cheslさんからの投稿です。