スピッツの歌詞解釈のコーナー

ガーベラ by ぽわん


(注) 歌詞 でありません。曲の意味を勝手に解釈したものです。

汚れたこのホシの隅っこで 君は静かに何かを待っていた
ありったけに両腕を何もない空へ向けて 誰かを待っていた
そこには扉が2つあった
1つは君が本当は行かなきゃいけない場所へとつなぐ扉
2つは僕をここへ導くための扉
どちらも開いて 君はずっとそれを見つめてた

「こんにちは」

君の声が聞こえて
真っ暗な闇の中 手を伸ばすと 君の手に触れた
とたんそこは 真っ白な闇に変わっていった

「鳥みたいに、都合よく羽ばたけたのならあんなことにならなかったし、
ここにだっていなかったのに」

君はそう言って僕を見つめた
安っぽい定めでここに流れ着いたのだとしても
君といれば何もない闇の中でも
僕にとっては きれいで優しい花園だ

「もう一人にしないで」

大丈夫、もう一人になんかしないから。
ずっと寂しかったんだよね 怖かったんだよね
僕も君に会いたかったんだ

「ずっと一緒にいてくれる?」

君は僕に抱きついて涙を流してすがりつく
僕の心臓はまだ動いている その鼓動を彼女が聞いて
あきらめたように そっと離れる

「やっぱり無理だよね?」

そんなことない 
僕は君のありのままを受け止めることを決めたから
君だけを想い 探し 生きてきたのだから
一緒に行こうか 君が本当に行かなきゃいけない場所へ

「一緒に来てくれるの?」

怖くなんかない 君と一緒なのだから
もう泣かないで ずっとそばにいてあげる
ありのまま受け止める 今君のすべて

美しくはかなく散った ガーベラの花びらが
僕らの通った扉を 埋め込んで・・・。



ぽわんさんからの投稿です。