ガーベラ by ドライアー
(注) 歌詞 でありません。曲の意味を勝手に解釈したものです。
全てを無くしたように虚無が広がる僕の部屋。
ひとりで何もせず何も考えずベッドにあお向けになっている。
気がつけば周りは暗かった。気がつけば何もなかった。
カーテンは1年以上もあけていない。あけることすら恐かった。
でも今はどうでもいい。
何もかもどうでもいい。自分すらどうでもいい。
ただ、ここからとびだしたい。
僕はカーテンをひらき、窓を開ける。
僕の目に映ったものは暗い夜空と微かに見える星。
その星を掴みたくて手をのばした。でも、取れない。
その星は僕には遠すぎる。
掴めるものは暗闇と虚構の世界。
いっそ、ここから飛び出せたら…。
いっそ、全てをおわらせたら…。
でも、それはできない。僕をとめる。
後ろから引っ張られる。強い力で。
僕はひとりの部屋であお向けになって笑う。
大きな、大きな声で笑う。
ドライアーさんからの投稿です。