魚 by toppo
(注) 歌詞 でありません。曲の意味を勝手に解釈したものです。
今なら、素直に君と愛し合えそうなのに
君はいなくなってしまった、今更言っても仕方が無いけど
ほんの短い間の、カッコつけてた僕と優しい君が
「恋人」であった時間を
2人で行った海岸で小瓶に入れた星砂を見ると思い出すよ
僕は1人であの時の海に立つ
死んでしまった君も一緒かな?
波が寄せては返す
僕らが出会う前から、もっとずっと前から、続いてきたリズム
それに重なる僕の鼓動
僕が君に出会う前と同じ、君と重なることはない鼓動
僕は少しずつ海へ歩いていく
冬の海の水は冷たく、繰り返し足を撫でる
鈍く輝く水面を進む
震える肩を押さえ込みながら
戻ることはない、もう少しで君に会える
大丈夫、もうすぐ行くからね、君と僕の物語は終わらない、と
星砂を大切に握りしめて君に呟くよ
僕はきっと魚みたいに上手くは泳げないだろうな
沈んでいく僕を笑ってほしい
ちっぽけな、君との思い出を幾度も思い出すけど
多分どれも美化されすぎたものなんだろうね
この海で僕らはまた出会うんだよ
そして海の底を抜けて、今度こそ2人だけで過ごせる世界へ行こう
海が、輝く
僕を包み込む
全身が脈打つ
生まれる時みたいに
あと少し
君まで、あと少し
海の底に沈むコンクリートに、かすかに陽が当たって光っている
いま僕はその鈍い光を見ながら君の輝く星砂と混じりあう
ほんとうに綺麗だ
もう、元の世界になんて戻らない
君と・・・
toppoさんからの投稿です。