春の歌 by いち子
(注) 歌詞 でありません。曲の意味を勝手に解釈したものです。
重い足取りでぬかるんだ道を来た
トゲのある藪をかき分けてきた
長い舌を伸ばしてつかんだものを
片っ端から口に入れて生き延びてきた
汚れたもので腹はどんどん重くなり
泥のような暗闇にまみれて長い夜が過ぎる
やがて朝の眩い光に包まれた
いつもと同じ朝のはずなのに
眠りすぎて目がまだ慣れないせいなのか?
景色がいつもと違って見える
いや、変わったのはどうやら自分自身のようだ
これは始まりの春の歌だ
愛と希望や 全ての三次的な感情の前に鳴り響く
今は遠く離れてしまった君にも
同じ朝が訪れ 同じ変化が訪れ
この春の歌が聞こえているのだろうか
長い道のりを来たつもりでいたが
実はまだ始まったばかりだったのか
「平気な顔でかなり無理していた」ことも
「叫びたいのに懸命に微笑んだ」ことも
新しい朝の光にとけて泡のように消えてゆく
自分の中の醜い部分もすべてさらけ出して
さあ 今 自由になれ!
どんな変化が起きても忘れることがないと思っていた
あの頃 同じ道のりを一緒に歩いた君の名も 薄れてゆく
消えかかった文字を 五本に分かれたばかりの指で懸命になぞっている
忘れたくはない(忘れるわけにはいかない)
これは始まりの春の歌だ
愛も希望も 全ての三次的な感情はここから創り始める
誰も邪魔をするな 私の進むべき道は永遠に続いている(進化は止められない
この道を進むしかない
今度こそありのままに生きて行こう
あたらしく手に入れたこの二本の足で歩いていこう
君がいないままだと「翼」など夢のまた夢だとしても
そう 私は夢追い虫なのだ
いち子さんからの投稿です。