スピッツの歌詞解釈のコーナー

群青 by うおさと


(注) 歌詞 でありません。曲の意味を勝手に解釈したものです。

もう後がない。
何かを気に止めることすらもない。
消えてゆく、それでもまだくすぶり残っている以前の情熱を、
それさえもあやうく手放してしまいそうだった。
そんな時に思い浮かんだのが、君の顔で本当によかった。

誰も悲しむことなく誰かが喜んでくれる、
それなら何をどうしたっていいと思わない?
じゃあさて何をやろうかという僕の目には、
並び立つ道しるべの、その姿がひどく美しく見えたんだ。
必死で追いかけていけば、何かが見つかる。
そんな気がした。

わかるんだ、ぼくはまだ
出発地点にすら辿り着いていない。
それがどこにあるのかはさっぱりだけども、
もしもその地に降り立つことができたのなら、
見えないものも見たことのないものも、
なんだって楽しみでしかたなくなってくる。
そう思うんだ。

どれだけ失敗したって、何度だってやり直してみせる。
見苦しくったっていいんだ。
その度にキミとの思い出がぼくを救ってくれるから。
ぼくがこの二本の足で立っているココは、
ただひとえにぼくだけの場所。
それはきっと、すごいことのはずなんだ。
もっと自分を認めてやってもいいんじゃないかな。

うまくいかないことだってある、数え切れないほどに。
でも大丈夫。
真正面から立ち向かう覚悟も出来てる。
どうってことないんだって、さ。
だってぼくはついに辿りついたんだ。
ありえないとまで思ったこともあったのに。
一歩、ついにその一歩を踏み出すことができるんだ。だから。
自分のためだけじゃなく誰かのために一生懸命になれたあの頃を
なんとかして思い出してみるよ。
どんなふうに言われようとも、やってみないよりずっといい。
それがぼくの、ひとまずの答え。

ぼくを導いてくれたあの道しるべ、これが最後の一個。
そして最初の。
スタートラインを飛び越えて、ここからまたぼくらの旅が始まるんだ。



うおさとさんからの投稿です。