スピッツの歌詞解釈のコーナー

不思議 by うおさと


(注) 歌詞 でありません。曲の意味を勝手に解釈したものです。

たとえばキミがジッとこっちを見てる時なんかに、
なんとなく
ああこんなコト考えてるな、ってわかった時、
顔がニヤけそうになるのを抑えるのに苦労するよ。
なんとか気を落ち着けて深呼吸。
いつもより空気が澄んでいるように感じられる。
他愛ないもんだね。

無邪気にほほえむキミの隣にいると、
風も陽も樹々も
あまりに心地いいモンで、
クヨクヨと悩んでいたあの頃が、
まるでなかったモノみたいに思えるんだ。


なんでだろう、
キミがこんなに近くにいても、
どんなに遠くにいたって、
どちらにしろ
切なくてたまらない気がする。
それなのに、
なんだか
ここに、一緒に、いるんだ、って思える。

気の利いたふるまいの一つもできないのは
キミもよく知ってのとおり。
だけども二人なら、
お互いに支えあって成長していける。
他のヤツらがなんと言おうとね。


そういえばあの頃、
誰かにふさわしいオトコであろう、
とかなんとかで
自分のコトに精一杯だったボクが
ホントに初めてこう思ったんだ。
このまま
キミと関わらないではいるものか、
ってさ。


どうかしちゃってたみたいだ。
キミが笑顔で応えてくれたものだから
調子に乗っちゃって、
慣れないコトバでカッコつけてみたけど
なんともどうにも照れくさくって。
言ったそばから
なんとかごまかせないかな、なんて。

とにかくキミのコトが知りたかった。
どんな話でもよかったんだ。
真面目な話をはぐらかしたりして、
キミを本気で怒らせちゃうコトもあった。
ひとしきり落ち込んだ後で
ようやく許してもらえたり、とか
そう
そんなこともあったな。


もうワケがわからないよ。
なんだってこうも
来る日も来る日も
キミのコトばかり考えていても
後から後から浮かんでくるのは、
やっぱりキミのコトだったりするんだ。

映画の主人公みたいには
ぼくはなれていないみたいだけど、
キミとならいつか
この大舞台のフィナーレを
大団円で迎えられる気がする。
観客なんて一人もいないかもしれないけどもさ。


それでも心配事がないのでもない。
もういいよ
なんて言わないといけないホドに
ボクはキミの昔に囚われてるし、
キミも忘れようとして、
時として無理に明るく振る舞ったりしてるんだ。
わかるよ、それくらい。
すっと見てるんだもの。

そんな時、
どれだけつっつかれたって
期待通りのリアクションなんて
してやるもんか。
毎日毎日
あっと驚かせてやるんだ。

あんまりやり過ぎると、
嫌われちまうかもしれないけどね。




うおさとさんからの投稿です。