スパイダー <by えり>
(注)歌詞でありません。 曲の解釈を、勝手に解釈したものです。
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幼馴染でお金持ち。そんな君が好きなものは昔からもっている思い出深い汚れたピアノ。
幼馴染で貧乏な僕は君の演奏を隅っこでうずくまって聞いている。
どうしても、恥ずかしくて君の前には立てない。
そんな惨めな僕を見て、彼女も自分の真っ白なシャツを汚す。そして、おんなじだと笑う。
心のどこかで望んでいた展開。別に計画したわけではないけれど、筋書き通りに行くストーリー。
それが嬉しくて、思わず彼女の手を引いて、扉を開ける。
外へと、そしてどこか遠くへと走り出す。
外へはあまりでないお嬢様をどんどん新しい世界へとひっぱっていく。
いつまでも走り続けよう。君が笑い続ける限り。10日でもいい100日でもいい、千の夜でもいい。2人の手が離れない限り。
休憩して休む木陰で、君が僕に向かって笑いかける。
いつもの真っ白なブラウスが汚れている。髪の毛だって、ボサボサだ。
僕はやっと彼女の前に立てた。同じ背丈で同じ様な身なりをして、決して不釣合いなんかじゃないだろう。
目と目が合うと、僕の気持ちがまた炎えた。
なのに、それに気づく様子もなく知らんぷりな彼女だ。
だけど、もうこの気持ちがとまることはない。加速しすぎたから。
だから君の手を引いて、走る。
いつかは終わる子供同士での逃走だけど、そして彼女にとってはただのふざけた逃走だけれど。
僕は今だけは、この手を離さない。
千の夜なんて越えれない、走り続けれない。わかっている。
きっと、もうすぐ力尽きる。
だから、そのときはいつものように、笑ってほしいな。
いくら、笑い飛ばしてもいいから、きっと笑ってほしい。
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