待ちあわせ<by
Masahide>
(注)歌詞でありません。 曲の解釈を、勝手に解釈したものです。
歌詞が知りたい場合は、
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「じゃぁ、来週の日曜日この駅で待ち合わせね」
これが彼女と交わした最後の約束だった。
そしてこの約束が果たされる前に彼女から突然別れを切り出された。
本当に突然であせった。
別れるのは嫌だったが僕にはどうすることもできなかった。
日曜日。
来ないとはわかっていても僕は待ち合わせの場所にいた。
マンガやドラマなら「やっぱり好き」というふうに来るはずの無かった彼女が来てよかったね、
という展開も容易にあり得る。そういう甘い考えの下での行動だった。
しかし現実は甘くない。
当たり前だけど時間になっても彼女は現れなかった。
・・あぁ、本当に終わってしまったんだなぁ。
実感がわいたのか、ここにきてとうとう泣けてきた。
彼女との楽しかった日々を思い出してさらに泣けた。
それから数年がたった今日、僕はまたこの待ち合わせの場所に立っていた。
まぁ、仲間と飲みにいった帰りに終電を逃してこの乗り換えする駅に一人取り残されたのだ。
どうしようもないので近所の友達に車で迎えにきてもらうことになった。
誰もいない駅で一人寂しく友達の迎えを待っていたらなんとなくあの日しまいきれなかった思い出が思い出された。
そういえばあの日、僕はここで来るはずのない彼女を待っていたんだなぁ。
あれから数年経った今もまだここにいるなんて・・・。
このまま自縛霊みたいになれるんじゃなかろうか?
しかし、何度昔をふりかえったっところで元には戻らない。
過去にこだわっていては先に進めない。
このあたりで区切りをつけておこうではないか。
あの古き良き日は綺麗にしまっておこう。
帰らぬ日々澄んだ水の中に
そう思ったそうな。
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