スピッツの曲にまつわるオリジナル小説

コスモス (作者:ショコラ)

コスモス3

海につくと驚きのあまり声が出なかった。
海岸沿いにたくさんのコスモスが・・・

秋の肌寒い風にふかれて
コスモスが揺れる。


君はこれを見せたかったんだ・・・・



そう思った今ではもう遅くて・・・
君のいたあの頃には二度と帰れないんだ・・・・。


そう思った瞬間、
ふと空を見上げると真昼なのに月が・・・

真昼の月 コスモス

どこかで見た光景・・・・。

でも君はいない。
幻でもいいから会いたい・・・。

そう思っても君に会うことはもうないんだ。


永遠のさよなら・・・


その場から立って車に乗り 家に帰る。

そして、君の儚い姿を見た、
あのコスモス畑の真ん中に立ってみる。


僕がめそめそしててどうする。
君の分まで強く生きよう・・・。


そう思った瞬間、
目の前に君が見えた気がした――


=完結=

ショコラ 著