スピッツの曲にまつわるオリジナル小説

出会い (作者:愛海)

出会い 【24】

それからというものの
吉良さんからの嫌がらせは続き、
その度に助けられていた

まるで私のすべてをわかってくれているような

そんな気がした




どんどん、草野くんに惹かれていく
けれど、いつの間にか

そこに鍵をかけてしまう

どうしていいのかわからない

わかっている。わかっているけどできない
素直になることがこんなに難しいなんて知らなかった



「夏希」

「何?」



真剣な顔



「もう…本気で考えて?」

「え…」


2度目

嫌なわけじゃないが、あまりにも急だ


「で…返事は?」


迷ったが、コクンと頷く

愛海 著