スピッツの曲にまつわるオリジナル小説

出会い (作者:愛海)

出会い 【26】

「そっか…」



吉良さんが、ゼンブはなしてくれた

私をいじめていた理由
毎度草野くんが助けてくれていた理由

ただ、何度か本気になってしまい、
本当に殺そうとして焼却炉へ入れたんだそうだ

草野くんへの未練がこみあがってきて耐えられなくなったから
次も本気にしようとしたけれど、
こんなことしてもしょうがないとけじめをつけ、やめたんだそうだ



きっと本人はかなり辛かったんだろう
泣きながら謝ってきた。ごめんなさいって





謝るべきなのはこっちの方なのに

愛海 著