スピッツの曲にまつわるオリジナル小説

ハニーハニー (作者:P)

ハニーハニー 【19】〜完結

「お前、勝ったじゃん・・・・」
「はぁ・・・・・」
涙が出てきた。
怖くは無かったけど。
―――安心・・・したのかなぁ?
「よし、今日はおれがおごっちゃる。」
「金無いくせに。」
「あ、財布忘れた・・・・。」
「バーカ。」
「・・・・・・・・・・」
「ん?どうしたん?」
「ありがとな。」
「へ?なにが?」
「俺が、なんか勇気もらっちった。」
「なんであんたが。」
「なんでだろうな(笑)」
「風?こっちこそありがと。」
「なんで?」
「わたしは世界をもらった。」
「はぁ?意味わかんね。(笑)どゆこと?」
「いいのっ(笑)!!」
「(笑)」
わたしは、風に抱きしめられた。
「どうしたの?」
「なんとなくっ」
―――風、いつのまにこんなに背でっかくなったんだろう?
わたしは、自分の世界で、
このイルミネーションの中で、
そっとつぶやいた。

It’s so brilliant
風、ありがとう。




=完=


あとがき
「これは、ノンフィクションをもとにしたフィクションです」
そんなことをあとがきに書きたくてこの小説を書きました。
暗い話からはじまってしまいましたが・・・、なんとか天たちの世界を完成させることができました。
もし、この小説を読んで、ちょっとでもいいなと思っていただければ光栄です。
ありがとうございました!

P 著