◆問題文一部紹介
コミュニケーションの日本語(森山卓郎 著)
- 大切なのは視線です。どこを見るかということですが、特に、相手の目と視線を合わせることをこれはアイコンタクトといいます。
- これも文化によって違います。例えば、バングラデッシュでは、目上に対しては下をむいたまま話をするそうです。
- 日本でも、昔はどちらかというとそうだったようですし、今でも、日本では、子供が親に怒られるとき、じっと親の目を見たりはしません。
- 一方、イギリスの人から聞いたのですが、小さいころ、親からしかられるとき、よく、私の目を見なさいと言われたといいます。
- 相手の目を見ないことは、相手の話をきちんと聞かないということなのだそうです。
- ただし、日本でも、相手と話をする場合には、きちんと思いを伝えるとき、時々は相手の目を見るのが普通のようです。
- 学生時代、面接試験の時は、相手のネクタイのあたりを見なさい、と教えられましたが、自分が面接員になった時の個人的印象では、ぼんやりと目を合わさないままでいるよりは、時々は相手の目を見てしっかりアイコンタクトを取るほうが自信をもって話をしているような気がします。
- 前に自動車の販売をしている人から伺った話ですが、商談をする場合には、複数の相手がいれば、必ず、一人一人の目を見るように気をつけているそうです。
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