◆全文紹介
- 衆院選選挙で、民主党が308議席の大勝。自民党は119議席という歴史的大敗で、初の第2党に転落した。9月16日の特別国会で鳩山由紀夫民主党代浮ェ第93代首相に選出され、民主党、社民党、国民新党の連立内閣が発足。政権交代は流行語にもなった。
- 有権者が重大な刑事事件の公判に加わり、有罪無罪や量刑を考える裁判員裁判がスタートした。8月に東京地裁での最初のケースの後、順次各地の地裁で行われた。1943年の陪審制度停止以来、66年ぶりに法廷審理の場に市民が並んだ。
- 5月に大阪府の男子高校生らが成田空港での検疫で初の国内の感染者と確認され、8月に沖縄県の男性感染者が初めて国内で死亡。12月には死者が100人を超え、休校や学級閉鎖の教育関連施設も相次いだ。
- トヨタ自動車が歴史的な赤字、経営難に陥った日本航空が政府管理下で再建を目指すなど大手企業の経営不振が相次いだ。円高に加え、11月には政府がデフレ宣言。需要の低迷、景気悪化の長期化を懸念する声も。
- 与党議員と民間有識者らが仕分け人となり、来年度落Z要求に盛り込まれた事業を質疑、討論して廃止、落Z削減、見直しなどと判定する事業仕分けが注目を浴びた。税金の使われ方の過程が見え、おおむね好評だった。
- 派遣切りなどにあった人を支援する年越し派遣村に、昨年の大みそかから年明けにかけ数百人が集まり、厚労省が講堂を開放するなど大きな動きに。失業率も7月時点で過去最悪の5%以上を記録。雇用状況の厳しさはなお続いている。
- 1990年、栃木県足利市で当時4歳の保育園児が殺害された事件で、無期懲役となり服役中だった菅家利和さんのDNAの型が、東京高裁での再鑑定の結果、事件で残されたものと不一致と判明。菅家さんは釈放され、6月に再審開始が決定した。
- 野球の第2回ワールドベースボールクラシック決勝で日本が韓国を破り2連覇。アメリカ大リーグではマリナーズのイチロー選手が日米通算で、張本氏の3085安打の日本プロ野球記録を上回る最多安打を記録。大リーグ史上初の9年連続200安打も達成した。ヤンキースの松井秀喜選手がワールドシリーズで日本人初の最優秀選手となるなど、日本人野球選手の活躍が目立った。
- 1960年の日米安全保障条約改定の際、核兵器を積んだ米軍の艦船や航空機の日本立ち寄りを黙認することで合意した核持ち込みに関する密約があったことを元外務事務次官らが証言。麻生政権は密約を否定したが、政権交代後、外務省は密約の存在を認める方向で第3者の有識者会議を開いて精査中。岡田外相は来年1月に調査結果を公浮キると楓セ。
- ETCを利用すると、地方圏で高速道路が土日祝日、上限千円で乗り放題となる割引が3月スタート。大型連休を中心に家族連れのマイカーでにぎわった。民主党もマニフェストで高速道路無料化を打ち出したが、検討段階だ。
- バラクオバマ氏が1月20日、第44代アメリカ大統領に就任し、民主党新政権がスタート。大統領はプラハでの核なき世界演説、ミサイル防衛施設の配備撤回など軍縮問題で新機軸を打ち出し、ノーベル平和賞を受賞した。
- クライスラーとゼネラルモーターズが相次ぎ破綻。GMの負債はアメリカ製造業最大の16兆円。その後新生クライスラー、新生GMが発足したがGMでは社長辞任など混乱が続いた。
- 北朝鮮が4月、国連安保理議長のミサイル発射非難声明に反発して6カ国協議を離脱。5月には2006年に続き2度目の地下核実験を行った。
- アフガニスタンでタリバン政権崩壊後2度目となる大統領選挙が行われ、対立候補の決選投票不出馬でカルザイ大統領再選。選挙期間中、タリバンによる攻撃が各地で相次いだ。
- 国際オリンピック委員会は、2016年夏季五輪のブラジルリオデジャネイロでの開催を決めた。南米での五輪開催は初めて。52年ぶりの開催を目指した東京は2回目の投票で落選した。
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