QWERTY配列
QWERTY配列(クワーティ配列)とは、おそらくみなさんが使っているキーボードの配列のことです。
キーボートの左上の方を見てみてください。(下図でもOK)
左から順番に、「Q・W・E・R・T・Y」と並んでいるはずです。
このキーボードの配列のことをQWERTY配列と呼んでいます。
QWERTY配列は、タイプライターの父、ショールズ(Christopher Latham Sholes) により考案された。
しかし、最初からこのような配列だったわけではない。
ショールズは、1868 年にタイプライター特許を取得しているが、そのときは「A・B・C・D~」のアルファベット順だった。
では、どのような経緯で今の配列になったのだろうか。
タイプライターのセールスマンが「TYPE WRITER」と打ちやすくするため、という説があるが、
たしかに、全て上段に位置するという偶然はある。 これを発見した人はなかなかの観察力だとは思うが、
当時のタイプライターの商標は 「Type-Writer」となっており、間にハイフンが入る。
ハイフンは別の段にある為、ハイフン抜きだと早く打てるかもしれないが、これがQWERTY配列になった原因とは考えずらい。 このことに関しては、Richard E. Dickerson が指摘している。
他にも、高速でキー入力をすると文字を紙面にたたきつけるための印字ハンマーが絡み合って故障してしまう為、
わざとタイピングしにくいような配列にしたという説。
Sholes のタイプライターにおいては、印字ハンマーとキー配列との間に自由度があり、これが理由でというのは
考えづらいというのが今の主流です。
つまり、QWERTY配列を決めたポリシーのようなものはいまだに解明されていないのです。
1880年代に、Remington(レミントン社) と、Caligraph(カリグラフ社)が、それぞれ独自のキー配列を使っていて
競争していた。 現代における、VHSとBETAのように、企業間の規格競争は時代が変わってもあるんですね。
1893年3月30日にTypewriter Trustが成立し、Caligraphは、Remington、Smith-Premier、Yost、Densmoreとともに、Union Typewriter Company(ユニオン・タイプライター社)という持ち株会社の傘下に入った。
そしてこの後、この持ち株会社傘下の5社は、QWERTY配列を標準とすることに決めたこともあり、
Qwerty配列が標準的となったと言われている。