スピッツの曲にまつわるオリジナル小説

クリスピー (作者:ひかる)

クリスピー 【2】

翔は、その女の子を見てから、胸の高鳴りが止まなかった。

「別にあの子目当てじゃないんだ、用があるんだ、用が。」

自分に言い聞かせて街へ出る。

灰色に見えていた街並みは、キラキラ輝いていた。そこには、前見た女の子がいた。

「どうしても友達になりたい・・。今は友達でいいから!!

あの子を見つけて、少しつけてみた。

その子は、すぐ近くの花屋で働いているようだった。

「花を買いにきた、と言ってしゃべりかけてみよう。」

チリリーン。

「いらっしゃいませ〜
「すみません・・。。春の花を探してるんですけど、、何かありますか?
「プレゼントですか?
「いや・・自分に・・。ハイビスカスとか?
「きゃははッ!!ハイビスカスは夏の花ですよ〜
こうして話のキッカケができ、僕たちは少しずつ普通の話もするようになった。

僕はこのときを待っていた。



「いつか他の場所で会いませんか?
僕が誘った。

次の土曜日に、二人で湘南へ行くことに決めた。

ひかる 著