スピッツの曲にまつわるオリジナル小説

クリスピー (作者:ひかる)

クリスピー 【4】

どうしても、友達のままでいたい翔は日をあらためて花屋へ会いに行った。

チリリーン。

ナナ「あっ!翔くん・・。

翔「あの・・・友達のままじゃだめですか???!!

・・・沈黙が続く

ナナ「あのね・・。前に湘南で会ったときあったでしょ?

   あの時私、遅刻しちゃったじゃない?実は、彼と会ってたの。

   翔くんとの約束の時間を守れなかったの。そんな私なのよ・・?

   翔くんに失礼だよ。。

翔「ううん!!失礼とか全然思ってないし!僕が友達でいたいんだ!

  そんなこと関係ないよ!ナナちゃんの気持ちで決めて!

翔は必死に言った。こんな関係でも崩したくはないからだ。

ナナ「・・・ありがとう。じゃあ・・・こんな私でいいなら、友達として・・

翔「ありがとう!!じゃあ、、これからも普通に会いにきたりしてもいいかなあ?

ナナ「もちろん、いつでも。

翔は帰り道で歌う。またクリスピーだ。

翔「♪クリスピーはもらったー! クリスピーはもらったー!
   ちょっとチョコレートのぉ〜!クリスピーはもらった〜・・

心が弾む。今はこんなことが、とても嬉しかった。

翔「まだ諦めたわけじゃないよ。まだまだ・・少しのタイミングも大事でしょ?

自分に言い聞かせていたのだった。



その頃、ナナは自分の気持ちに気づき始めていた。

まだはっきりとはわからない。でも・・


彼に別れを告げようと、

強い思いを心に決めて、彼を待ち合わせ場所へ呼んだ。

ひかる 著