クリスピー (作者:ひかる)
クリスピー 【10】
翔「お〜いしいっ!!これ、とっても美味しいよ〜ぉ
ナナ「そ、そう?大げさだよ〜
そう、ナナの家は昔お金に困っていた。
体も心も疲れ果てて帰ってくる父に、
少しの材料で毎日、手料理を作っていたのだ。
だから、慣れているわけで。
ナナ「あっ、でもプレゼントはこれだけじゃないんだよ。
もう少し、、待ってて!*
翔「あ、僕も!
ナナ「え?
翔「な〜んちゃって!(危ない危ない!危うく言っちゃうとこだった
そんなこんなで4月25日になった。
スピッツファンの人たちは、すぐさま店に直行しただろう。
はたまた、時を待って店に行くか。
そんな中、お互い同じ思いを抱き、翔とナナは別々の時間に同じ店へ行った。
先についたのは翔。
ウィーン―
店員「いらっしゃいませー
翔「スピッツの‘空も飛べるはず"どこですか??!
今日リリースのはずなんですけど!
あまりの勢いに店員も少し驚いた様子・・・
店員「あ、はい、あります、そこ。。
指を差した先に確かに並んでいた。
翔「おお!じゃあこれ一枚下さい!
お金を払っている最中に思った。自分の分は・・・?(笑)
翔「ああ、もう一枚。
ナナも弾む心を抑えながら、久しぶりのCDショップへ。
ウィーン―
店員「いらっしゃいませー
ナナ「あ、、あの、、スピッツの今日発売されたっていう・・
店員「あ、はい。そこですよ。もしかして、プレゼントですか?
ハハハッと笑いながら聞かれた。
ナナ「えっ?
店員「いや、さっき二枚買ってった男の子がいましてね。
ナナ「(もしかして・・・
ひかる 著