スピッツの曲にまつわるオリジナル小説

クリスピー (作者:ひかる)

クリスピー 【11】

約束していた日になった。

二人は翔の家にいた。


ナナ「(どうしよう・・もしも同じだったら・・・

翔「(喜んでくれるかなあ〜思わず自分の分も買っちゃったけど*

  あのね!プレゼントをあげたいと思って。

  今日、ナナちゃん誕生日でしょ!21歳、おめでとう*

  せっかく同い年だったのにね〜(笑)

  これプレゼント!今日リリースされたスピッツの‘空も飛べるはず’なんだけど・・

ナナ「(やっぱり・・・。。

ナナの顔つきが暗い。ナゼ?

翔「どうしたの?

ナナ「ごめんね・・翔君の誕生日プレゼント、私も同じものだったの。

   さっきお店に行ったら二枚買ってった男の子がいたって言ってて、もしかしてって思って、、

   翔君、自分の分も買っちゃったんだよね・・いらないよね、ごめんね・・

翔「そうだったの??!ううん、ナナちゃんからもらえるなんて思ってもみなかったから!

  嬉しいよ!ありがとう。

ナナ「ごめんね、せっかくだったのに・・・

涙ぐむナナに笑顔で答える翔。すごく嬉しい。すごく和む。

ああ、やっぱり私は翔君が好きなんだ。




彼「おお、国内でいい。手配をまわせ。

その頃、ナナの元彼氏は動き出していた。

もちろん、ナナの父にも牙はむいていた。



「逃げられると思うなよ」ナナには、なんだか突っ掛かっていた。

ひかる 著