スピッツの曲にまつわるオリジナル小説

青春生き残りゲーム (作者:コーラ)

青春生き残りゲーム 【5】

  「ねぇ、ミナトくん。ワタルくん。」

  「ん?どうしたの??」

  「何だよ・・・?」

  「僕も一緒に逃げてもいいかな??」

  「へっ?」

  「はぁ?何で!」

  「だって、一人じゃ心細いしぃ〜」

  「心細いって・・・お前、男だろ?いままで一人だったんだろ?」

  「う、うん・・・そうだけど・・・」

  「だったらー・・・」

  「ワタル!!・・・一緒に逃げてあげようよ」

  「!!!な、何でだよ!!」

  「えっ?!本当?」

  「うん!一緒に逃げようよ☆」

  「ミナト!!あいつ鬼かもしれないんだぞ!!!」

  「(ビクッ!)だ、だって・・・ルネくん・・・鬼じゃないってぇ(泣)」

  「わ、わ、わ、わかったよ!!!一緒に逃げればいいんだろ!だから泣くな!!なっ?!」

  「うん!!ありがとぉ、ワタル♪」

  「ワタルくんはすっごく優しいんだねぇ(^^)」

  「・・・べつに俺はミナトが言ったからお前と逃げるだけだ!!ミナトに感謝しろよ!」

  「うん!ありがとう!ミナトくん!!」

  「ううん!!お互い助け合うのはあたりまえだよ!!」

  「僕はこのゲームに入ってよかったよ!自分が寂しがり屋だってこともわかったし・・・

   君のようなバカな子にも会えたから・・・」

  「へっ?」

  「・・・ミナト・・・・思った通りだったぜ・・・こいつが鬼だったんだ!」

コーラ 著